太陽光発電の「Procurement(調達)」とは何をするのか?

A. 商社・メーカーなど社外との連携を通じて、最適な部材を選定・手配し、安定供給と現場支援を実現する「仲介業務(ハブ)」のことです。

恒電社では、価格だけでなく信頼関係を重視し、品質・トラブル回避・迅速な対応力を備えた体制が特徴です。

要約

太陽光発電システム導入における「Procurement(調達)」の役割:
太陽光発電の「部材調達」は契約後だけでなく、ご提案段階から始まり、見積取得・発注・納期調整・仕様確認・価格交渉までを担います。恒電社ではカスタマーサポートチームが中心となり、社内外の関係者をつなぐ「仲介役」として、商社やメーカーと密に連携。施工現場に最適な資材の確保とスムーズな工程進行を支える重要な業務です。

「調達」における恒電社の強み
恒電社の調達方針は「安さ」よりも「信頼関係」を重視し、仕入先との長期的なパートナーシップを構築しています。これにより、品質の安定性、トラブルの発生率の低さ、迅速な対応力が強みとなっています。万一の事態にも、現場を止めず即対応する体制が整っており、お客様にとって“もしものときも頼れる存在”であることを徹底しています。

解説者

向井 みゆき
カスタマーサポートチーム

向井 みゆき

恒電社では営業から、商社機能を持つ子会社での仕入れ担当、さらにフォークリフトを使用した業務など、役職やポジションに捉われない活躍を続けている。現在は、カスタマーサポートチームのマネージャーとして、お客様と恒電社、仕入先や協力会社などを繋ぐハブとして従事。

インタビュアー

原澤耀
合同会社HARAFUJI

原澤耀

合同会社HARAFUJI・COO。マーケティングを中心に、企業の戦略および戦術支援事業に従事。
2022年から恒電社のマーケティングも担当し、電気や太陽光発電のことを、各関連分野のエキスパートに直接ヒアリングをしながら、できる限り分かりやすい表現と専門的な視点の両立を重視した情報発信に取り組んでいる。

太陽光発電システム導入における「Procurement(調達)」の役割

━━━太陽光発電事業における「Procurement(調達)」の業務について、恒電社のCSチームが担当されていることを教えてください。

社内と商社・メーカーなど社外の関係者をつなぐ「仲介役」としての役割を担っています。

「部材調達」というと、お客様とご契約を結び、工事がスタートするまでに行うイメージがあるかもしれませんが、実際はご提案の段階から発生します。カスタマーサポートチームの具体的な担当業務は、以下のとおりです。

  • 見積の取得
  • 発注業務
  • 納期の調整
  • 仕様の確認
  • 必要に応じたコスト交渉

「部材調達」における恒電社の強み

━━━「部材調達」において、意識していることや気をつけていることがあれば教えてください。

当社の調達方針では、「価格の安さ」だけで仕入先を決めません。

創業以来、代表の考えに基づいて、信頼できるパートナーとの長期的な関係性を何より重視してきました。この方針によって、結果的にお客様にとっても“安心して任せられる供給体制”が築けていると考えています。

その体制によってお客様に感じていただけるメリットは、大きく以下の3つに分類されると思います。

  • 品質の安定性
  • トラブル発生率の低さ
  • 迅速な対応力

品質の安定性

━━━順に、詳しく聞かせてください。まず品質の安定性はどのように担保されているのでしょうか?

安定的に品質の高い製品をお届けできるのは、信頼関係を築いた取引先と継続的にやり取りしているからです。現場での使われ方を理解した仕入先との連携により、実際の施工環境に合った適切な資材を選定し、 安定して提供ができています。

もちろん、パネルや蓄電池などの部材自体も時代に合わせてアップデートしたり、コストの関係で代替品を選定する必要が生じたりします。その際も、商社さん・メーカーさんとの情報共有が密に行えますので、より良い新製品情報や代替品のご提案などもできる土壌が整っています。

トラブル発生率の低さ

━━━トラブル発生率についてはいかがでしょうか?

まず、前提からお話しします。調達業務では以下の項目が特に重要で、どれか一つでも間違えれば、現場に大きな迷惑をかけてしまいます。

  • 製品の数量
  • 納品先
  • 搬入車両の種類
  • 入金先の指定

一つ一つは単純なものに思えますが、太陽光発電システムの導入に関わるステークホルダーは大人数、かつ関係性も複雑です。伝言ゲームのようなやりとりの中で、ちょっとしたニュアンスの違いから誤認されることも少なくありません。

調達がスピード感を持って進められない、または余計な工数を生んでしまうと、お客様へのご提案や施工も遅れ、プロジェクト全体の進行に影響が出てしまう。だからこそ、ミスのない「調達」は非常に重要なんです。

━━━向井さんは、商社機能を持つ子会社「KODENエナジーバンク」に所属されていた過去があると聞きました。その時の経験が、今の仕事に活きているのでしょうか?

そうですね、活きているかと思います。当時は、恒電社の自家消費設備向けの資材調達と、外部の施工会社さんへの販売をしていました。

通関業者との調整や運送会社の手配、倉庫管理に出荷スケジュールの調整などを手掛けていたので、あらゆるリスクを想定して、ミスを未然に防ぐチーム体制の構築に役立ちました。

迅速な対応力

━━━とはいえ、ミスや不慮の事態も起こり得ると思います。そんな際の対応力についてはいかがでしょうか?

はい。先ほど例に挙げたトラブルが起こりやすい事象では、人為的ミスは発生しない体制を整えていますが、やはり有形商材を扱うので、不具合は発生しえます。

ところが、たとえば機器の不具合が発生したとき、通常はメーカーの対応待ちになる場面でも、 当社の仕入先は「現場を止めない」ことを最優先に、自ら動いてくれるケースが多いです。

これも、長年培ってきた信頼関係がベースにはあると思います。「納めて終わり」ではなく、万一のときも一緒に考え、解決まで伴走してくれるパートナーとだけ関係を築いているため、メーカー・商社とEPC業者、施工業者などが協力したスピーディな対応によって、お客様の業務への影響を最小限に抑えることができます。

お客様にとって“もしものときも安心して頼れる会社”であり続けられるよう、また、企業理念である「慕われる会社」を体現できるよう、取引先や協力会社との関係にも誠実に向き合っています。

「信頼をベースにした仕入先との関係性」を大切にしているからこそ、 結果として“安定・安心・提案力”のある供給体制が実現できていると私たちは考えています。

これこそが、恒電社の調達のあり方であり、他社との差別化ポイントになるのではないかと思っています。

この記事を書いた人

岩見啓明
株式会社恒電社

岩見啓明

クリエイター。恒電社では動画、記事、広報、企画、セミナー運営、デジタル広告と幅広く施策を担当。個人では登録者数1万人超えのYouTubeチャンネルを運用した経験の他、SDGsの啓蒙活動で国連に表彰された経歴を持つ。2023年に二等無人航空機操縦士(ドローンの国家資格)、2025年に第二種電気工事士資格を取得。

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