導入事例 株式会社昭和技研工業

【導入事例】埼玉県の製造業がソーラーカーポートを設置した理由は”脱炭素”と”人材採用”の合致

「70点でもいいから、やろうよ。」

1966年創業のジョイントトップメーカーの株式会社昭和技研工業は、2011年に最初の太陽光発電システムを導入。

そして今回、自社の駐車場に自家消費型太陽光発電パネル付きカーポートを追加で導入した。

背景にあったのは「人材採用」「脱炭素」
カーボンニュートラル達成において、特に製造業の取り組みは重要。ただ、太陽光発電システムの導入コストは決して安くはなく、容易に意思決定できる投資ではない。

なぜ、太陽光発電システムを導入したのか。また、サプライヤーとして脱炭素にどう向き合っているのか。
そして、太陽光発電システムの導入と人材採用がなぜ関与するのか…代表である3代目社長、岩井 崇氏に聞いた。

メーカーにとって太陽光発電のメリットは、脱炭素だけではない。

━━━御社の事業について教えてください。

弊社はパール・ロータリージョイント等の製造装置における配管部品を製造している会社です。

固定配管から製造装置の回転体まで、配管と配管が稼働するようなジョイントも作っています。お客様は、製鉄やプラスチック関係の企業が多いですね。

ちなみに、太陽光パネルの製造工程でも弊社の製品が使われています。お客様に弊社の製品を導入頂いたことを機に「太陽光発電はどのようなものなのか?」と興味を持ち調べたことが、太陽光発電を導入するキッカケでした。

株式会社昭和技研工業 | 代表である3代目社長、岩井 崇氏
株式会社昭和技研工業 | Webサイトトップ

━━━何年頃から太陽光発電を導入しましたか?

2011年3月です。

私が代表になる前から太陽光発電は気になっていましたが、当時代表でなかったので決定権がなかったため、すぐに導入とは至りませんでした。 その後、私が代表になった2008年6月から導入の計画を進め、2011年3月に導入しました。

先ほど申し上げた通り、お客様に弊社の製品を導入頂いたことが、最初に太陽光発電に興味を持ったきっかけです。

━━━最初に太陽光発電を導入されたのは、FIT制度が始まる前かと思いますが、具体的に太陽光発電を始めたい理由はありましたか?

太陽光発電の導入を「職場環境の改善」に活かせないかと考えていました。現在、弊社の工場では空調設備が整っており、夏も冬も快適に仕事ができます。

しかし太陽光発電を導入検討していた当時は空調設備がなく、夏は暑いし冬は寒かった。

夏は扇風機、冬は灯油ストーブでなんとか耐え忍ぶ日々。気温が35度とかだと風が生暖かく、当時事務だった私は「職場環境をなんとか改善できないか…」と思っていました。

ですが、空調設備を導入するにはお金がかかる。その上、追加で電気代もかかります。何か良い方法がないか…と思っていた時に太陽光発電を思いつきました。

調べていくうちに、太陽光パネルは断熱効果もあると知ったのです。

太陽光で発電できて、かつ断熱効果があれば工場の作業環境が改善されると思い、導入してみました。

当時は興味本位で導入したので、経済効果は考えていなかったです。断熱効果があって、太陽光で発電できれば良いなと。

太陽光パネルをつけたら、次にエアコンをつけようと考えていました。

━━━断熱効果について、太陽光の導入前後で違いは感じましたか?

だいぶ違いましたね。従業員からも「断熱効果があった!」と、喜びの声があったのは嬉しかったです。当初の導入理由は暑さ対策がメインでしたので。

ちなみに2011年当時、SDGs等の環境に関する言葉はありませんでしたし、FIT制度もありませんでした。電気を高値で買い取ってもらう気持ちもなかった。

当時会社が利益を出していたこともありましたし、太陽光パネルの導入は即時償却できるのでちょうど良いかと思いました。

《FIT(Feed-in Tariff)= 固定価格買取制度とは?》

「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」は、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度。

自家消費型太陽光発電導入時の中小企業経営強化税制による即時償却

太陽光発電の導入を、脱炭素と人材採用に繋げる。

━━━初めて導入された2011年から約10年経ち、今回、追加でソーラーカーポートを検討された背景は何でしょうか?

2つあります。

1つは、カーボンニュートラル。そして2つ目が、人材採用です。

1つ目のカーボンニュートラルは2020年、当時の菅総理が「2030年までに2013年比で温室効果ガスを46%の削減を目指す」と宣言したことがキッカケです。

正直この宣言を聞いて、色々と思うことがありました。ただ、結果として「何かやらなければ」との気持ちに至りました。

なぜなら、弊社のお客様はカーボンニュートラル達成に向けて非常に困っているからです。

先ほど話しましたように、弊社のお客様である製鉄・プラスチック関係の企業は温室効果ガスの大口排出業者です。

そのため、いかにして温室効果ガスを出さないようにするか。我々サプライヤー側も一緒に何かしなければいけません。

その中で、まず始められるのが「太陽光パネルを増やすこと」でした。

ただ屋根の面積には限度があるため、どのように導入しようか悩んでいました。ここで、もう一つの背景である“人材採用”がマッチしました。

私は常日頃「どうしたら優秀でやる気のある人に入社してもらえるか?」を考えています。その解決策の一つとして”出勤のしやすさ”がありました。

弊社は最寄駅から遠く、ほとんどの従業員が車で出勤しています。

実は工業団地で駐車をすると、車が汚れることが多々あります。塗料が飛ぶ、鳥のフンが落ちて車が汚れるなど、時折従業員からクレームが入ります。

「工業団地なので当然だ」と、以前は伝えていました。

とはいえ、車が汚れるのは誰しも嫌です。特に若者にとって車は高い買い物なので、汚れないよう大切にしている方もいます。そのため、カーポートの設置は以前から想定にありました。

ここで、2つの要素が合致。「カーポートの上に太陽光パネルを載せればいい!」と。

お客様が温室効果ガスの大口排出業者が多く、なんとかしなければいけない。そして、優秀でやる気のある人を採用するためにはカーポートがいる。この2つが繋がりました。

株式会社昭和技研工業 | 代表である3代目社長、岩井 崇氏

━━━なるほど、そこで弊社にお問合せ頂いたのですね

いえ、最初はカーポートメーカーに声をかけていました。「太陽光を乗せられるカーポートはないか?」と。しかし、中々良い答えが得られませんでした。

どうしたら良いものかと探していたら「伊奈町で一番再生可能エネルギーに力を入れている会社があるではないか!」と気づき、お声がけしました。

ソーラーカーポートとは?
その名通り「太陽光発電」と「カーポート」を掛けわせたシステムです。
カーポートの屋根として太陽光パネルを設置したもの、またはカーポートの屋根上に太陽光パネルを設置したものを指します。
屋根に目一杯に太陽光パネルを載せている場合や、建屋の構造上等の理由により屋根に太陽光パネルを取り付けることが出来ない場合でも、駐車場に太陽光発電システムを導入できるため注目が集まっています。

ソーラーカーポートとは?埼玉のメーカーが導入した背景と共に解説

━━━なぜ、恒電社を選んで頂けたのでしょうか?

まず御社はすごく目立っていました。

時々ニューシャトル(埼玉新都市交通伊奈線)で出勤しますが、そうするとKODENの広告を見ます。また車で通勤する際は御社の前を通りますが、サッカーボールがいつも目に入ります。

これらに加えて、太陽光発電の実績がある。

金融機関等から太陽光の会社に関して提案もありましたが、真っ先に声をかけました。目立っていたのが大きかったですね。特徴のある会社だと思います。

あとは伊奈町の役場と事細かく連携してくれたことも非常に助かりました。

手続き等、色々と時間がかかりますからね。地元以外の業者だとここまでスムーズにいかなかったのではないでしょうか。

恒電社の看板広告と本社のサッカーボール

━━━ありがとうございます。ご検討後、実際にご発注頂きましたが、満足度はいかがでしょうか?

満足しています。施工後、非常に細かい修正点をお願いしましたが、丁寧に対応して下さりました。

カーポートの見栄えも良いです。11年前に乗せた太陽光パネルよりも発電効率が良く、非常に満足していますし、次の工事もお願いしようと考えています。

株式会社昭和技研工業における年間「予想発電量」と「CO2排出削減量」

━━━ちなみに、御社が設置された太陽光パネルをドローンで撮影させて頂きましたが、いかがでしたか?

あれは良いですね。現在検討中ですが、弊社のサイトトップに載せようか検討しています。ただトップにすると太陽光関係の会社と勘違いされる可能性あるので…他のページや組み合わせなど検討中です。

ーーーここから、未来の話を伺わせてください。

※後編に続く

【導入事例】「70点でもいいから、やろうよ。」“ものづくり”における脱炭素の現状

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記事を書いた人

恒石陣汰
株式会社恒電社

恒石陣汰

前職にて、イスラエル発のWEBマーケティングツール「SimilarWeb」「DynamicYield」のセールス・カスタマーサクセスを担当。その後、日本における再生可能エネルギーの普及と、電力業界に大きな可能性を感じ、2020年に恒電社に入社。現在は、経営企画室長兼マーケティング責任者として従事。YouTubeなどを通じた、電力・エネルギー業界のマクロ的な情報提供をはじめ、導入事例記事では、インタビュアー・記事の執筆も行なっている。

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